FXなど一定の先物取引の差金等決済をしたときの確定申告ついてざっくり記載します。
目次
先物取引の差金等決済をしたとき|申告分離課税
日本に住んでいる居住者または日本国内に恒久的施設(事業活動の拠点となるホテルなど)がある非居住者は、FXなどの一定の先物取引の差金等決済をしたときは、先物取引に係る雑所得等として、他の所得と区分して所得税を計算します。
申告分離課税の対処となる一定の先物取引
申告分離課税となる一定の先物取引とは次のどれかに該当する取引となります。
- 商品先物取引等
- 金融商品先物取引等
- カバードワラントの取得
先物取引に係る雑所得等の税金所得の計算
先物取引の差金等決済をしたときの先物取引に係る雑所得等は次の算式により計算します。
赤字のときは、他の先物取引に係る雑所得等の所得と相殺することができます。
先物取引に係る雑所得等の所得金額=総収入金額-必要経費
先物取引に係る雑所得等の赤字
先物取引の差金等決済が赤字となったときは、次のようにすることができます。
- 他の先物取引に係る雑所得等の所得金額の黒字と相殺することができる。
- 他の先物取引に係る雑所得等の所得金額の黒字と相殺しても赤字の残額があるときは翌年以後3年間赤字を繰り越すことができる。
先物取引に係る雑所得等の赤字を翌年以後に繰り越すには
先物取引に係る雑所得等の赤字を翌年以後に繰り越すには、毎年連続して確定申告書を提出する必要があります。
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具体的な事案は各専門家へご相談されることをお勧め致します。
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